人手不足の保育業界では、保育士求人は売り手市場
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一番の問題は保育士不足
輝きたいのに保育園に子供を入れられなくて困っているママ、働きたくても働きに出られないママが、世の中に溢れています。
「保育園おちた、日本死ね」に代表されるママたちの悲痛な叫びが、今の日本の現実なのです。
なぜ保育園に入れないのでしょう、保育園の数が増えればよいのでしょうか?
実は保育園だけ設置しても保育士が足りなければ、園児を預かることはできません。
子どもたちを預かり保育するには、保育園で働く保育のプロの手が必要です。
保育士不足が、実は一番の問題といえるでしょう。
保育のプロになるためには専門の勉強が必要です
国家資格としての保育試験は年に2回実施されていて受験のチャンスは増えていますが、合格率はさほど高くありません。
試験対策として専門学校へ通ったり、通信教育や独学でも受験は可能です。
試験は筆記試験と実技試験が実施され、それぞれに合格することで国家資格を取得できます。
ただし独学や通信教育では敷居が高いので、専門の養成施設である専門学校や4年制大学・短大などで学ぶ人が多いでしょう。
2~3年かけて必要な課程を修了し、卒業と同時に保育資格を取得できる専門の教育施設を選んで、保育の現場ですぐに役立つ知識や技術を勉強する方法が、一番メジャーです。
保育業界の人手不足は深刻で、売り手市場です
保育園不足だけでなく、保育業界の人出不足は本当に深刻で求人サイトにはたくさんの求人案件が溢れています。
保育資格保持者はさまざまな条件の求人案件の中から、自分にぴったり合う職場を選ぶことができる時代になりました。
体力が必要だから若いうちしか働けない、低賃金で残業が多く、過酷で報われないというイメージが強い仕事ですが、近年はいろいろな面からも改善されていて、自分の働き方に合わせた求人を選べるようになっています。
職場も一般的な保育園だけでなく、企業内保育施設や商業施設に併設された保育ルーム、子ども園など多岐にわたっています。
時間制で子どもを預かるような施設もありますし、多種多様な職場や働き方ができます。
保育士の社会的な地位向上も課題です
以前は幼稚園や保育園の先生や保母さんというのは、学校を出たばかりの若い女性が結婚までの腰掛程度に、花嫁修業的に子供の世話をするというイメージの強い職業でした。
体力的に年齢が高くなると、元気な幼児の相手が辛くなるというのもありましたが、なにより家庭との両立が難しい過酷な仕事だというのもありました。
経験を重ねてベテランになっても給与が安いために、バカバカしくて続けられないというのもあったかもしれません。
昔は「看護師」が「看護婦」と呼ばれ低賃金でハードワーク、さらに社会的な地位が低かったと同様でしょう。
看護師も人手不足だったのを給与を上げ、専門職としての地位を向上させました。
今では「保母さん」という名称は使いませんし、保育士の社会的な地位も向上しつつあると言えるでしょう。
保育業界専門の就職・転職サイトもあります
人材不足・人手不足で求人が多くなっていますので、保育専門の転職サイトも多数存在しています。
つまり保育のプロを高く評価し、積み重ねた経験やベテランの価値を適正な給与に反映して貰えるチャンスです。
低賃金や職場の人間関係に悩んでいるなら、一度ネット上で転職サイトを覗いてみることをおすすめします。
自分で思っているよりもたくさんの選択肢があり、想像以上に高条件な職場もありますので要チェックです。
今の職場で悩みがあったとしても、イライラすることが多々あっても、「いつでも転職できる」と思えば、気持ちはかなり楽になります。
すぐに転職しない場合でも、ときおり転職サイトを覗いて自分の人材的価値をチェックするのは、精神衛生のためにもおすすめです。
企業や会社も優秀な働くママのサポートをする時代
保育園に入園できないので、産休があけても会社に戻れない、泣く泣く退職を余儀なくされたというのもよく聞く話です。
働きたいママにとっても辛いですが、実は企業にとっても優秀な女性人材を失うことは大問題なのです。
子育て世代の女性たちは脂ののった働き盛り世代でもあり、保育園に入れないから退職されてしまうのでは、企業にとっても大きな損失になりますから、「会社に保育施設を作ってしまおう」という起業も増えています。
若い女性たちや男性社員のモチベーションのためにも、社内に保育ルームがあれば結婚しても安心、いい会社に就職しててよかったという愛社精神につながるのです。
高収入・高条件の職場を探すなら転職エージェント
保育専門の転職エージェント、人材紹介をする民間企業も多々あり、ハローワークや転職サイトとは別次元の優良求人が揃っています。
転職エージェントと聞くと、エリートビジネスマンのヘッドハンテングだけのようなイメージかもしれませんが、実は保育士や幼稚園教諭を専門とした転職エージェントもあります。
仕事を探す側は無料で利用できますし、民間企業の保育施設や保育ルームなど条件のよい非公開の案件を多数保有しているのが特徴です。
最終更新日 2025年7月8日 by mdchiefs