【プロ野球】エース投手のナンバーは18番?

ピッチャー

プロ野球におけるピッチャーの存在とは?山本昌さんに聞く

「野球はピッチャーで決まる」という言葉をしばしば耳にします。

やはりピッチャーというのは野球のポジションにおいて「花形」と言える存在であり、少年野球などでチームのナンバーワン選手は「4番でピッチャー」であることが多いです。

プロ野球で「投手」というのは、先発・中継ぎ・抑えと役割分担されており、総当たりのリーグ戦をメインとするために、何人もの先発投手が並んでいます。

高校野球ではピッチャーのエースナンバーは「1」とされていますが、プロ野球ではそうではありません。
各チーム毎にエースナンバーと言える番号があり、チームの歴史がそれを作ってきたと元中日ドラゴンズの山本昌さんは言います。

(参考・・・8月2日(木)京セラドーム大阪 始球式決定のお知らせ – 山本昌オフィシャルブログ

プロ野球チームでは「エースナンバーは18番」というイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、ベースボールの本場であるメジャーリーグ(アメリカ)では、そういった考えはありません。

日本独自のイメージであり、諸説ありますが、日本野球界の雄である読売ジャイアンツが大きな影響を与えていると考えられます。
高校野球を席巻し、鳴り物入りで入団した桑田真澄さんが与えられたのが18番でした。

藤田元司さん、堀内恒夫さんと言った往年の大投手が付けていた番号であり、それが期待の新人である桑田さんに系譜されたことで、「巨人のエースナンバーは18番」という強いイメージが出来上がりました。

そして、甚大なる影響力を持つ巨人ですから、メディアや選手たちを通して、日本中に広がっていったと考えられます。

阪神タイガースのエースナンバーは18番ではない?

巨人の永遠のライバルである阪神タイガースのエースナンバーは18番ではありません。

と言っても、各チームで明確にエースナンバーが決められているとか、定義されているということはなく、周りのイメージや球団の歴史によって作り上げられています。

もちろん18番を背負った好投手は数多く存在していたのですが、阪神のエースナンバーと言えば「19番」になると思われます。
小林繁さん、中西清起さん、川尻哲郎さんと代々受け継がれていき、現在では藤浪晋太郎さんが背負っています。

永久欠番ではありますが、村山実さんの「11番」もそうかもしれません。

「18番がエース」というイメージが色濃い球団と言えば、巨人の他に、広島東洋カープ、西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ、楽天イーグルス等があげられます。

しかし、広島には北別府学さんの20番や、黒田博樹さん・津田恒実さんの15番(現在は永久欠番)という特別なナンバーもあります。
西武だと東尾修さんも付けていた21番も球団の象徴する番号です。

中日ドラゴンズのエースナンバーは「20番」だと山本昌さんはいう

中日ドラゴンズのエースナンバーは、「20番」だと言われています。
杉下茂さん、権藤博さん、星野仙一さんといった中日を代表する大投手が付けていた番号です。

しかし、偉大な番号だという事実は変わらないのですが、近年はエースと呼ばれる人たちが20番を付けていなかったため、このイメージは変わりつつあります。

東京ヤクルトスワローズは川崎憲次郎さんも背負った「17番」が候補です。
横浜DeNAベイスターズも秋山登さん、斉藤明夫さんらが付けていた同番号(17番)がエースナンバー候補です。

舞台やチームは違いますが、あの大谷翔平さんがメジャーで付けている番号も17番です。
横浜は大魔神こと、佐々木主浩さんの22番も偉大な番号と言えるでしょう。

福岡ソフトバンクホークスだと、「21番」と「47番」あたりでしょうか。
どちらも左のエースという印象が強く、和田毅さん、工藤公康さんの姿が思い浮かびます。

ダルビッシュ有や大谷翔平がつけていた背番号11番

北海道日本ハムファイターズは近年に出来上がったエースナンバーのイメージである「11番」があげられます。
ダルビッシュ有さんや、大谷翔平さんが付けていた背番号です。

オリックス・バファローズも、前身球団の1つである近鉄バファローズ時の野茂英雄さんのイメージが強いです。
その他、他球団ですが、巨人の斎藤雅樹さん、中日の川上憲伸さんといった好投手のインパクトも残っています。

このようにプロ野球の各チームには、それぞれのチームで作り上げられた歴史によって、エースナンバーが異なります。
北海道日本ハムに入団した注目のルーキー・清宮幸太郎さんは「21番」という番号を選択しました。

日本ハムでも、他球団でも、本来であればピッチャーのイメージが強い背番号なのですが、清宮さんは「新しい21番像を作っていきたい」とコメントを残し、敢えてその番号を選びました。

清宮さんがプロ野球で大活躍し、引退される頃には「21番=大打者」というイメージが出来上がっているかもしれません。

巨人軍のエースナンバーである18番も、例えば松井秀喜さんの代名詞である「55番」に、スーパーな選手が充てがわれた時は、その番号に対するイメージの変換があるかもしれません。

各球団の歴史と共に作り上げられてきた背番号のイメージ。
そういった往年の名プレイヤーたちの活躍に思いを馳せながら、受け継がれた現代プレイヤーたちの更なる活躍に期待したいです。

最終更新日 2025年7月8日 by mdchiefs