耳鼻咽喉科で行われる手術のいろいろ
耳鼻咽喉科は大きく分けると外科領域の診療科です。
したがって耳、鼻、のどに関するさまざまな手術も行われています。
現在、耳鼻科で行われている手術について紹介します。
耳鼻科では特に花粉症に代表されるアレルギー疾患は非常に多くなってきています。
お薬も、効果が高く副作用も少ないものが多く出て生きていますが、すべての患者さんで内服治療が有効なわけではありません。
どうしても内服で効果がなければ手術が行われることもあります。
いくつかの手術方法がありますが、
- 下鼻甲介粘膜焼灼術
- 後鼻神経切断術
- 粘膜下下鼻甲介骨切除術
- 後鼻神経凍結術
などがあります。
粘膜でのアレルーギ反応を抑えたり、神経の反応を抑えるための手術です。
耳の手術としてポピュラーなものとしては子供の繰り返す中耳炎に対して、鼓膜に小さなチューブを留置して中耳にたまった膿を出しやすくする鼓膜チュービング術や、成人では耳の中に真珠腫という放置してしまうと聴力にとても重要な耳の骨を壊したり、顔面神経を圧迫してしまうことがあり鼓室形成術という手術が必要です。
画像元:http://www.jibika-shinjyuku-ekimae-clinic.info/
のどの手術としてはやはり、のどのがん、つまり咽頭がんや喉頭がんが耳鼻咽喉科の手術では大きな手術になります。
特に下咽頭がんでは切除範囲が非常に広いため、のどの広い範囲の組織をリンパ節とともに切除し、場合によっては腸などを使用して切除した組織を再建します。
のどの大きな部分をとった上におなかも切って手術、さらに切除した組織を再びのどにつなげる手術が必要なため手術時時間は、20時間以上に及ぶことがある数ある手術の中でも患者だけでなく、医療者側の負担とプレッシャーの大きい手術になります。
ほかにも、耳鼻咽喉科で行われる手術はたくさんあります。
また、手術用のロボットも開発されて経験豊富な医師により遠くに離れた位置からの操作で手術できるようにもなっています。
さらに、化学療法や放射線療法も発達していて手術なしで治療が可能になった疾患もあれば、新たな手術方法が開発された疾患もあり、耳鼻科で行われる治療は多岐にわたります。
最終更新日 2025年7月8日 by mdchiefs