枕の適正な高さを考える

■枕は高さがとても重要です

枕は、睡眠をとるときには欠かせないアイテムです。
しかし、意外と見落としがちなのが寝るときに枕の適正な高さが維持されているかとなります。

これが合っていないと、負担がかかることによって首のこりや肩こりの原因になるほか睡眠の質が良くなくなって睡眠不足になってしまう可能性も考えられるため、きちんと考えておくべきといえるでしょう。

例えば、目覚めたときに仮に枕から頭が落ちていた場合においては高すぎて充分眠れていない可能性があります。

それでは快眠に導くためにはどのくらいの高さにしておけばよいのかですがこれは、実は特に決まっているわけではありません。

というのも、人の体型や習慣などの要素によって理想的な寝るときの姿勢が違ってくるためです。

正しい立ち姿勢を行うことは健康を考えるときには重要ですが、これを横になったときにも再現できると理想的になるというデータがあります。

理想的な寝姿勢で睡眠をとった場合には、頚椎と呼ばれる頭を支える首にある7つの骨と背骨にかかってしまう負担が少なくなり、身体がリラックスできるとされています。

■理想的な寝姿勢について

仰向けで寝た場合を例にとると、理想的な寝姿勢には2か所あります。
最初に肩口から頭が10度から15度の傾斜の範囲内で寝ると良いといわれており、この範囲だと首のカーブを自然なままにすることによって頚椎への負担が少なくなって楽に寝られるという仕組みです。

もう一つが、顔が5度前後の傾斜で寝ることです。
この場合には、気道を圧迫せずに済むためその結果として呼吸がしやすく眠れるメリットがあります。

ただ、これは体型によっても異なってくることを留意しましょう。
少し肥満傾向がある人の場合は、顔が0度の水平状態で眠ってみると良いといわれています。

その理由は、水平状態で寝ておく方が、気道が圧迫されにくく呼吸の通りが良くなるためいびきをかかずに眠れるということがいわれているためです。
横向きで寝る人も多いですが、その場合は頚椎が真っ直ぐ床と平行になって寝るとよいとざれます。

■枕を正しく使えているかということが重要

ただ、理想の寝姿勢で寝ているからといってそれだけで快眠を得るとは限りません。
枕を正しく使えているかということが重要となります。

これには、重要なポイントがありますので覚えておきましょう。

重要!
マットレスまたは敷き布団とのカーブの間の隙間を埋めるということを意識することは快眠のためには重要です。

マットレスと首のカーブにできる隙間が綺麗に埋められていれば身体が安定し、肩や首に負担がかからずリラックスできて質の高い睡眠をとれるというわけです。
逆に埋められていないと、首や肩に負担が出やすくなりますので改善の余地があるといえるでしょう。

よくある間違い例があり、それは枕に頭をのせるだけの使い方をしている人です。
この場合だと、首の下に隙間が出来てしまっているため首や肩に負担がかかってしまいます。

この状態で睡眠をとってしまう一晩中、肩と首の筋肉が緊張した状態になってコリができてしまう原因となってしまいますので、できるだけ避けておく必要があります。
横向きで寝る場合も、できるだけ隙間がでにくいように考えて寝るようにすることが重要です。

■枕の高さが適切か判断する方法

ただ、現代人にとっては毎晩寝姿勢の角度を気にする人がなかなかいないことは事実です。
そこで、高さが適切か判断する方法がありますので実践してみると良いです。

最初に、仰向けで眠った場合に正しい寝る姿勢をとっていると目線が真上よりやや下に向かっています。

目線が足の上の方に向かっているときには、それが高すぎる状態と判断することができます。逆に真上より後ろであれば、低すぎる状態と判断可能です。

横向き寝のときの確認方法は、壁を見るなどをして首が真っすぐになっているか確認しておくと良いです。

もしも正しい高さになっていなくても、調整することで直すことは可能です。
羽根・フェザー・ポリエチレンフレイク・ビーズなどの素材を使用しているタイプの場合は、分散している詰め物を首のあたりにかき集めておくだけでもだいぶ感じ方が違ってきます。

それでも高さが足りない場合においては、買い替えるなども検討したほうが望ましいです。
逆に、高すぎると感じる場合は詰め物を出すことで調整してみます。
出した詰め物はできれば保管するなどをしておくと良いです。

ウレタン製の場合は、タオルを1枚枕に敷くことで多少高くすることができます。
ただ、それでも高さが足りないという場合には買い替えも検討するようにしましょう。

タオルを代替えの枕として活用することもできます。
この場合のメリットは、調整しやすく便利ということです。
よって旅先で寝るときの姿勢を考える時にタオルを駆使して寝ておくことで、快眠を得やすくなります。

もしも寝る時の姿勢などで悩みを抱えている場合には、布団やベッドなどの売り場のスタッフや専門家などと相談するようにしましょう。
そうすることで、適切なアドバイスなどをもらえる可能性が高いです。

最終更新日 2025年7月8日 by mdchiefs